僕の特性について 〜発達、認知、学習障害〜
はい、かすやんです。
今回は、僕の特性について触れてみようと思います。
・発達特性について
まず、僕は「発達障害グレーゾーン」と呼ばれる状態です。
グレーゾーンっていうのは、定型発達(発達障害がない、ふつうの人のこと)ではないけれども、発達障害と診断される基準を一部満たして一部は当てはまらない、なにかしら症状があるけど、診断基準まで届いてない、そんな状態のことです。
僕の場合は、軽い自閉傾向があり、極度の人見知りのほか、極端に受け身だったり、「途中からやりなおす」ことができなかったり、環境の変化に適応できなかったり、という症状があります。
また、ある程度は空気読み能力もあるけれど、普通の人より弱いです。深く考えすぎてしまう一面もあります。また一般人と感覚がぜんぜん違うので、派手に読み間違えることも多いです。
が、「能力がありすぎるので障害者枠は無理」と言われちゃったパターンです。
・感覚過敏について
発達障害の人は、五感のバランスが崩れていることが多く、なにかに極端に敏感で、別の何かに極端に鈍い、ということがよくあります。
僕の場合は視覚過敏、聴覚過敏、嗅覚過敏、触覚過敏、があります。
ざっくりリスト化すると
- まぶしさが非常に苦手。フラッシュのほか、普段の外も目が痛くて耐えられない
- 微妙な色の差に敏感で、靴下の左右の色が揃わないと気持ち悪くなる等の症状あり
- 大きな音や、ガヤガヤしたところがとても苦手。映画館とか無理。公共交通機関やショッピングモールもつらい
- 時計の針の音や換気扇の音が異常に気になり、とてもイライラする
- 服の着心地に敏感。着られない素材や縫い方がある。
- 服のタグは綺麗に取らないと痒くて腫れ上がってしまう
- ある特定の匂いがとても苦手。吐き気をともなう。
- 温度変化に敏感で、暑がり寒がりがすごい。冬でも薄手の服、夏でも厚めの長袖が欠かせない。
こういう特性なので、サングラスと、ノイズキャンセリングヘッドホンは欠かせません。また公共交通機関での移動が困難で、タクシーの車内の匂いもダメなので、なるべくマイカーを使うようにしてます。
着る物にも制限があるので、ファッションを楽しむ、ということはあまりできません。
・認知特性について
認知特性としては、視覚優位型です。
視覚優位は、耳で聞くより目で見た方が理解しやすく、文字よりもイラスト・写真・動画といったものの方がわかりやすいです。また映像でものごとを捉える傾向がある、そんなタイプです。
楽器やってるのに、って思うかもしれませんが、実はそうなんです。ものを覚えるときも、考える時も、だいたい映像です。記憶は動画のまんまですし、なんなら楽器のテクニックも映像で覚えます。
頭の中でイメージ映像を組み立てて、それを頭の中で動かす、なんていう思考方法も普段からやってます。
このタイプがたいへんなのは、ひとつのことで頭の容量をすごくたくさん使っちゃうという点です。パソコンやスマホのデータでもそうですよね?ただの文章ならあんまり重くないけど、写真、動画となるとかなり重いデータになる。脳内でもいっしょです。
2番目に強い感覚は、音程や音色・声色といった音楽的感覚です。言葉よりも音楽感覚の方が強いため、言った内容よりその時の声色や微妙なイントネーションの方に強く影響を受けてしまい、言った人の意図とは違う風に受け取ることが多いです。
他には、目で見るより言葉にした方がわかりやすい聴覚優位型、体を使って五感で感じとったほうがわかりやすい体感覚優位型、があります。
このへんの優位感覚の話は、こちらやこちらがわかりやすいかと思います。
・学習障害
実は僕は、「ディスレクシア」という学習障害を持ってます。字を読むことに困難がある障害で、僕の場合は、行がゆがんで見えたり、また字がギラついて見えたり、目の病気がないのににじんで見えたり、という感じです。
印刷された文字を読むのはかなり困難です。カラーシートや定規を使ってなんとか読みますが、普通の人の3倍から5倍ぐらい時間がかかるんじゃないかと思います。特に明朝体やセリフ体はぜんぜん読めません。
また、縦書きになると全く読めなくなってしまいます。
パソコンの画面なら比較的マシですが、あまり長くなったり、行間が狭かったりするとダメです。
日本語だとものすごく字が汚いのですが、もしかするとディスレクシアも関係しているかもしれません。
・適性検査
写真は、数年前に受けたGABT職業適性検査の結果です。
定型発達ではどれも平均的になるところ、発達障害やグレーゾーンの人たちはグラフがガタガタになる傾向があるんだそうです。
言語と運動関係がものすごく低い、見事なぐらいガタガタなグラフになってます。