ちぇしゃの中庭

思ったこと、近況、いろいろ

人生を変えた出会い

はい、かすやんです。

 

ふと思い出した、人生を変えた出会いについてちょっと書いてみたいと思います。

 

仕事の関係で、とある地方都市に住んでいた頃のはなし。

僕はその地方都市には馴染めず、ほぼ、勤め先と自宅と実家を行ったり来たりするだけ、と言う生活が数年続いていました。そこでは、よそから来た僕と、勤め先の地元組の人との人間関係が深まることはなく、プライベートの人間関係がほぼ無い状態でした。

 

実家へは、週末を利用して頻繁にロングドライブ&プチ帰省していたんです。一緒に住んでると険悪になってしまう実家の家族ですが、物理距離が遠く離れてると、なぜかそこそこ良好な関係を保てました。ところがある時、ちょっと懐事情であまり帰れなくなり、そのままでは究極ひとりぼっちになってしまうので、居場所探しの旅(?)に出るようになりました。

 

そこで見つけた居場所(というかお店)に何度か通っているうち、たまたま横に、その店の常連の若いアメリカ兵が座り、ちょっと話することになりました。その人は日本語が全くできず、英語で会話することになりました。

 

当時僕は、自分の英語力に全く気付いていなかったんですが、単語こそぶっ飛んでるものの、手加減一切なしのフルスピードのネイティブ英語だったけど、普通に相手の言ってることの意味がわかるし、単語さえわかれば普通に喋れるし、ってな具合で、そこで初めて、自分は英語が使えるという事に気づいたんです。

 

そのアメリカ兵というのが、「一般にイメージするアメリカ兵」とはだいぶキャラが違い、とてもマジメで、品がよく、インテリジェントな人だったんです。後々話を聞いてると、どうやら軍内でちょっと浮いているっぽい雰囲気でした。

 

そうして、その時話をしたアメリカ兵を中心として、僕の人脈も徐々に広がっていきました。

 

その後、そのお店でいろんな人と知り合い、知り合った人から得た情報でまた違う居場所を見つけ、その地方都市での友達の輪が広がり始めました。そこは何かしら外国に縁のある人が多いところで、知り合う人は外国人だったり海外経験者だったり、という人たちで、必然的に、その地域の外国人コミュニティと関わるようになっていきました。

 

そうして外国人コミュニティと関わっていると、居心地がとてもいいことに気づきました。いろんな国の、いろんなバックグラウンドの人たちがぐちゃっと混ざってるので、同調圧力みたいなものがなく、自然体に近い状態でいられるんです。自然体でいられる経験、また多様な人々と接する経験、そんなのを通して、ようやく自分の存在、ありのままの自分、を受け入れられるようになりました。

 

振り返れば、あの出会いがきっかけで、自分の隠れた能力にも気付けたし、また心地いいコミュニティがどういうところかにも気付けたし、自分を受け入れるきっかけにもなっただろうし、のちのちの仕事にも深く関係してくる、という、まさに僕の人生の方向を決めた出会いだったんだなと今になって思います。

 

諸事情で僕自身がその地方都市から離れることとなり、のちに居場所にしていたお店もなくなり、このコミュニティとはあまり関わることができなくなってしまいましたが、今の僕を形作る重要パーツであることは変わりません。

 

そのキーパーソンはというと、僕が某地方都市にいた間に無事退役を迎えて帰国し、その後大学へ進学したと聞いています。